感動☆越後高田モニターツアー その2

2月8-9日に行われた「冬の越後高田 雁木町家見学と瞽女文化体験ツアー」。

雁木の町を角巻&トンビで歩いて見学したあとは、一路妙高温泉へ。なんといっても越後は温泉とお酒が魅力!宿泊は香風館。雪見の露天風呂は最高でした。

一風呂浴びたあとのお楽しみは月岡祐紀子さんの瞽女唄ライブ。昼間、門付けで少しだけ聞かせていただいた瞽女唄を、津々と雪の降る妙高の温泉宿で聴くとさらに心に沁みてきます。さらに瞽女さんについて,理解を深めていただくために伊東喜雄監督の記録映画『瞽女さんの唄が聞こえる』を上映。高田に住んでいた最後の親方、杉本キクイさんら3人の瞽女さんの日常生活や旅の様子といった貴重な映像が残されています。伊東監督も夜だけ参加?!で、瞽女さんたちとの思い出を話してくれました。

翌日は高田観光。鉄女子たちは信越線でスイッチバック体験に。高田のまちでは4日と9日は朝市が立つということで、ちょうど9日は朝市体験も。登録有形文化財の町家「今井染物店」では地元の方々が漬け物や煮物を持ってきて下さって,しばしのお茶タイム。

そして今回のツアーの目玉のひとつ、斎藤真一作品の特別観賞会が上越市総合博物館で行われました。北海道在住の斎藤真一研究家、池田敏章さんが「斎藤が描いた瞽女さんたちが暮らした地」として約160点のコレクションを上越市に寄贈。高田の人たちは今、その斎藤作品を常設展示できるよう準備を進めているのです。実は、今回のツアーはその応援団を募るという意味も兼ねていたという訳。斎藤作品を間近に、それも池田さんの説明を聞きながら見ることができた参加者の皆さん、しっかり応援団になっていました!

このほか、十返舎一九や夏目漱石の作品にも登場する「高橋飴屋」さんや高田が誇る料亭文化を今に伝える「長養館」の会席弁当など、大満足の旅を終え、みなさん,「雪の関東地方」にもどっていったのでした。

月岡祐紀子さんの瞽女唄ライブ

月岡祐紀子さんの瞽女唄ライブ

高橋飴屋の建物は登録有形文化財。2階も見学できます。

高橋飴屋の建物は登録有形文化財。2階も見学できます。

感動☆越後高田モニターツアー その1

2月8-9日、【ゆう・えん】が企画運営した「冬の越後高田 雁木町家見学と瞽女文化体験ツアー」が開催されました。

定員20名のところ、募集開始から1週間で20名を超える申し込みをいただき、結局、26名が参加して開催されました。前夜から関東地方は大雪の予報。みなさんがたどり着けないのでは…と心配しましたが、幸いなことに8日は午前中、まだ雪の影響はほとんどなく、唯一、関ヶ原を通ってくる大阪からのご夫妻が1時間遅れの到着となりました。1週間後の15日は朝からほぼすべての交通機関がマヒして大変でしたから、やはり【ゆう・えん】イベントは天候に恵まれているといえそうです。

最初のイベントは、角巻&トンビ姿で雪の高田の町を歩く、雁木体験。角巻もトンビも思いの外暖かく、降りしきる雪も何のその!さらに総延長16㎞と日本一長い雁木は雪国の共助の精神を実感させてくれました。雁木は私有地に張り出した軒下。雪で道路が埋まってしまうこの地域では、お互いに軒の高さを合わせて繋ぎ、その下を行き来できるようにしているのです。

この日は高田恒例「瞽女の門付け再現」が行われていて、一行は登録有形文化財「麻屋高野」で月岡祐紀子さんの瞽女唄と門付け再現を見学。同時に高野恒男さんから高田の町家についての解説を伺いました。一番の特徴は1,2階が吹き抜けの構造になっていること。天井の明かり取りのおかげで、周りを雪に囲まれてしまう冬でも、屋根に降り注ぐ太陽を逃すことなく取り入れることができるという,雪国ならではの知恵が活かされています。

角巻やトンビを着て雪の高田を歩く

角巻やトンビを着て雪の高田を歩く

高田の典型的な町家を高野さんが解説して下さいました

高田の典型的な町家を高野さんが解説して下さいました