羅漢工房

足利出身の漆工芸作家 浦野潔さんの個展に行ってきました。(2012.11/17~11/25)

会場のギャラリー乾はセンスのいい陶器や足利の織物を使った小物などが展示されている素敵なお店で、展示会はその2階で開かれています。 出身地 足利での初めての個展の新作はボタン。といっても。3cm四方くらいの大きなもので、千葉からいらっしゃった女性は帯留めにしたいとおっしゃってました。 浦野夫人はペンダントに、また会場にはスカーフ留めのブローチ使いにした作品も並んでいました。

でも私の一番のお気に入りは厨子。小さな空間に無限の宇宙を閉じ込めたような浦野さんの厨子は、天空に還って行った魂との交信装置のようです。 今はまだちょっと手が出ないけれど、頑張って働いていつか…と思っています。

昨日の足利は雲は広がっていたものの時折、日差しも感じられる穏やかな一日。 鑁阿寺(ばんなじ)の大銀杏が見事な黄葉でした。

羅漢工房 http://rakan-koubou.com/

 

二の酉~鷲神社(浅草)と花園神社(新宿)の違いが面白い

花園神社で見つけたドクロの熊手(誰が買うの?)

きのうは二の酉。
昼間は浅草の鷲神社(おおとりじんじゃ)へ行き、夜は新宿の花園神社の酉の市に行ってきました。
根岸に引っ越してからの12年間は、毎年鷲神社のお酉さまに行っていたのですが
今年は実に34年ぶりに花園神社の酉の市にも行ってみました。
34年前、好奇心から入ってみた見せ物小屋にショックを受けて、
一緒に行った友人と泣きながらお酒を飲んだ思い出がよみがえりました。
今年も見せ物小屋は、同じように営業していましたが、
34年前の怪しさやいかがわしさが感じられなかったのは
私が歳を取ったから、という理由だけではないでしょう。

そもそも酉の市は江戸近郊農村の歳の市です。
歳の市は神社やお寺の境内で農具や正月用具などを手に入れるもので
熊手は道具のひとつとして、縁起物になったわけですが、
その意味では神社は「場」を提供してはいるけれど、
市を主催していた訳ではありません。
賑やかな飲食店や露店は市の本質に関わっているといえるでしょう。
ところが鷲神社では境内は熊手市だけで、多くの人がお参りをして熊手を購入して出て行きます。今年は参拝者のじゃまになるということで、人出が多くなると、べったら漬けや暦のお店は境内から出されてしまっていました。
一方、それとは対照的に花園神社では参拝するより
露店での飲食がお酉さまの主要な行事であるかのように
多くの飲食店が境内に隙間なく軒を連ねていました。
さらに花園神社は「前夜祭」と称して、2日間の酉の市を開いていて
厳格に酉の日の0時から24時の開催としている鷲神社とは対照的でした。

神様を祀る「祭り」の様相を強めてきた鷲神社と
フェスティバル的「祭り」の要素が色濃く出ている花園神社。
対照的なお酉さま風景に、日本の祭りの変遷する姿が見えるようで
とても興味深い経験でした。

来年2013年は三の酉までありますが、
一の酉は3日(文化の日)、二の酉は15日の金曜日ですから
今年以上の人出があることでしょうね。
静かで厳かだったかつての鷲神社のお酉さまも
怪しくていかがわしかった?かつての花園神社のお酉さまも
懐かしい記憶の彼方になりそうです。

アイスプラントと札幌黄…野菜王国、北海道に感動!

このところ毎月、札幌に出張で出かけていますが
ともかく、美味しいものが食べられるので、毎回ウキウキと出かけています。
今月は小樽産のシャコと厚岸の牡蠣がメイン!と思っていた私に
今回、あらたなお気に入りが加わりました。
(もちろん、シャコと牡蠣も美味しくいただきましたが…)

それがタイトルの「アイスプラントと札幌黄」。
初めて聞く名前でした。
札幌在住1年にして、早くも札幌人になりきって
札幌ライフを満喫している友人が連れて行ってくれた
彼女のお気に入りのレストラン
ビストロ25(ヴァンサンク)http://r.gnavi.co.jp/h334900/は、
野菜を最高に美味しく食べさせてくれるレストラン。

ここで出会ったアイスプラントは
独特の食感と天然の塩味が感じられる不思議な味わいの葉っぱ。
そして、「幻のタマネギ」と呼ばれている、ともかく甘くてコクのある「札幌黄」は
ちょうどレストランに行く直前にみたTVの番組でも
「手に入らない」と放送していたので、出てきたときは大感激。
このほか、この時期の定番、ジャガイモとカボチャや
白いなすのパスタも最高でした。

来月からは野菜王国、北海道も楽しみのひとつになりました。

一の酉

日付が変わってしまったのですでに「きのう」になってしまいましたが、
8日は一の酉。いつものように浅草の鷲神社に行ってきました。

お酉さまといえば、昔は寒くて「厚い外套を着ていったもんだ」と

父がいつも話していたのを思い出します。

根岸に引っ越してきてから12年。

毎年行っていますが、「外套が必要なほど」寒かった記憶がありません。

写真は毎年買っている「よし田」の熊手。

星野富弘花の詩画展inお茶の水

きのうからお茶の水で星野富弘さんの詩画展が始まりました。http://www.wlpm.or.jp/shigaten/
星野さんの詩画との出会いは群馬県東村(現みどり市)に美術館がオープンした1991年の秋。以来、渡良瀬渓谷鉄道沿線、草木湖ほとりにある美術館にも何度も足を運んでいますが、ちょうど今頃は紅葉が見事。
どんなに気持ちが落ち込んでいても、ギスギスしていても、帰るときには暖かな気持ちが胸にあふれていることを感じることができる空間です。
忙しくて美術館にたどり着けない、という方は、きのうからお茶の水で始まった詩画展にぜひ、いってみてください!会期は来年3月2日まで。とても長いのですが、これは「いつか行ける」ではなく「何度も行ける」という意味です☆
私も会期中、何度か会場ボランティアに入ることにしています。
今月は4日、12日18日、26日。会場で見かけたら声をかけてください。

二期倶楽部のウエディング

姪の結婚式で、那須高原にある
「憧れの」二期倶楽部http://www.nikiclub.jp/に行ってきました。
高齢の母を連れて行ったので、残念ながら宿泊はできませんでしたが、
森の中の挙式会場も、木の味わいあふれる宴会会場も素敵でした。
しかしもっとも感動したのはお料理。
81歳の母の前に出てきたお料理は、私達と同じ味、見た目なのに
すべて刻み食という、心配りが嬉しい素敵なおもてなしでした。

きのうは新宿で、松井久子監督の「ユキエ」のバリアフリー上映会。
映画の新しい楽しみ方といってもいいかもしれません。
http://b-map.org/
二期倶楽部のお料理も、「ユキエ」のバリアフリー上映も
障がいのあるなし、老若男女、すべての人が同じ場所で同じ感動を味わえる
そんな機会がもっともっと増えて欲しいですね。