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みんぱく映画会「瞽女GOZE」上映と瞽女唄演奏会


世界の感触を取り戻せ!
――目の見えない者は、目に見えない物を知っている

盲目の師匠から弟子へと口伝えで語り継がれてきた瞽女唄は、民衆に大きな喜びと慰めをもたらした。近代化の流れの中で、瞽女の数は減少していく。「最後の瞽女」と称される小林ハル(1900~2005)が亡くなったことにより、瞽女は日本社会から消滅し、現在はその存在を知る人も少ない。しかし、「瞽女文化」から私たちが学ぶべきものは多い。映画「瞽女GOZE」は小林ハルの波乱の半生を描き、「障害」の有無に関係なく、生きることの普遍的な意味を問いかける。映画を通じて、盲目の女性旅芸人の「触感豊かな生き方」を紹介する。なぜ瞽女は消滅したのか、そもそも瞽女文化とは何なのか。瞽女唄の生演奏に耳を傾けながら、これらの問いに対する答えを参加者とともに探りたい。

開催日 2024年10月13日(日)

時 間   13:00~16:20(開場12:30)
場 所   国立民族学博物館 みんぱくインテリジェントホール(講堂)
定 員   350名
参加費   要展示観覧券(一般580円、特別展をご覧になる場合は一般880円)
※イベント参加費は不要
申 込   事前申込制(先着順)事前申込制(先着順)での開催となります。
代表者を含め2名まで申込可能です。
受付期間:2024年9月9日(月)10:00~10月9日(水)16:00
※定員になり次第受付終了
※解説時に手話通訳が必要な方は、9月20日(金)までに申込いただき、その旨をお知らせください。
予約状況はイベント予約サイトでご確認ください。
点字・触図加工をしたチラシも配布中です

☆ このイベントへの予約はこちら

https://www.minpaku.ac.jp/ai1ec_event/54471

プログラム

【司会】広瀬浩二郎(国立民族学博物館教授)
【演奏】萱森直子(瞽女唄演奏者)
【解説】斎藤弘美(「瞽女ミュージアム高田」顧問)

13:00 司会者挨拶、趣旨説明
13:15 「瞽女GOZE」上映開始
15:05 休憩
15:20 対談「瞽女文化と現代」&瞽女唄演奏 (萱森直子&斎藤弘美)
16:20 終了

上映作品「瞽女GOZE」

生後3か月で失明したハルは、2歳の時に父と死別し、7歳で瞽女の師匠に弟子入りする。 母は心を鬼にしてハルを厳しくしつける。そんな母の深い愛情に気づかぬまま、8歳のハルは親方とともに初めての巡業の旅に出る。数々の過酷な経験を積み、ハルは一人前の瞽女として成長する。ハルの瞽女唄に宿る強さと優しさは、彼女の人生そのものともいえる。

2019年 / 日本 / 日本語 / 109分 / 日本語字幕付き

監督 瀧澤正治
プロデューサー  戸口秋彦・澁谷直人・阿部丈之・祝田悟志
配給 エムエフピクチャーズ
副音声解説 UDCast対応

※本映画は「UD Cast」方式による音声ガイドに対応しています。
 必要機器は利用者様にてご準備ください。


登壇者プロフィール

演奏:萱森直子(瞽女唄演奏者)
「最後の瞽女」小林ハルに師事、最後の弟子となる。「かつての瞽女の芸を風土や精神性とともに再現できる現代にまれな唄い手」として高い評価を得る。後進の指導にも力を入れ、弟子たちとともに瞽女唄演奏集団「さずきもん」を立ち上げ、公演活動を展開している。映画「瞽女GOZE」では瞽女唄指導を担当。2021年9月に『さずきもんたちの唄――最後の弟子が語る瞽女・小林ハル』(左右社)を出版。

解説:斎藤弘美(「瞽女ミュージアム高田」顧問)
大学で民俗学に魅せられ、大学院で近世村落史を学ぶ。民俗学研究のテーマは「ムラと民俗」。傍ら、FM東京を出発点に、首都圏のラジオ局等「音の世界」での仕事を続ける。「瞽女」が二つのキャリアをつなげるライフワークとなり、 瞽女文化発信に務める。日本大学文理学部非常勤講師。
チラシ

画像をクリックしてチラシのPDFをご覧頂けます。

1999年百寿を祝う会・新潟市

1999年小林ハルさん百寿を祝う会・新潟市と萱森さん

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