お江戸まちあるき3回目は、まさに桜満開の「花の吉原」へ。
といっても江戸時代の吉原の桜は毎年、わざわざ大量に植えたものだったそうですから、そりゃあ豪華絢爛だったことでしょう。今となっては、その面影すらもうかがえない遊廓跡でしたが、例によって山口則彦先生の名調子で、一気に時代をタイムスリップして…女性は遊女の気持ちに寄り添い、男性は当時の旦那の気分に~なったかどうかはわかりませんが、目の前にかつての華やかなりし花里のイメージが広がってきた歴史散策でした。
吉原といえば、樋口一葉。「たけくらべ」に登場する信如のモデルとなった僧侶の墓の前では山口先生の「悋気の火の玉」を聞かせていただき、あらためて吉原巡りには落語は欠かせないアイテムと再認識。次回の開催までにはぜひとも、落語で吉原を知る会なども開催したいと思いました。ちなみに山口先生は吉原を舞台にした講談も書いていらっしゃるので、こちらもぜひ【ゆう・えん寄席】でご披露いただきましょう。
散策の仕上げは梵の普茶弁当。本当は平日にしかいただけないのですが、今回は特別にお願いしたもので、精進料理とはいっても大変なボリューム。ヘルシーな満腹感に満たされたためでしょうか、みなさん、解散後もふたたび下谷、浅草界隈の探索にお出かけになったようでした。
さて、次回のまちあるきは4月27日(土)。リニューアルした歌舞伎座のオープンで賑わう銀座~有楽町界隈を歩きます。いつも行く有楽町や銀座の街が、山口マジックでまったく違った姿を現します。ご期待下さい!