廓噺 女流二人会 で 新しい魅力発見! 

前座は林家つる子さん かわいかったです!

前座は林家つる子さん
かわいかったです!

左から織音さん、菊千代さんと司会の斎藤

左から織音さん、菊千代さんと司会の斎藤

お江戸まちあるき 大人気プログラムのひとつ『吉原』。参加者から「吉原」の出てくる落語や講談が聴きたい,という声に応えて開催したのがこの『廓噺の会』でした。しかし、【ゆう・えん】が企画するのですから、ただの「廓噺」ではつまらない!

そこで、女性が語る「廓のはなし」ということで、去る3月8日に講談は神田織音さん、落語は古今亭菊千代さん、ともに艶々の?お二人にご出演いただき「女流二人会」が実現しました。

織音さんは、まちあるきでおなじみの山口則彦先生創作「笹屋清花」、菊千代さんは「お見立て」を好演。会場は泣いたり、笑ったり、しんみりしたり…。女性芸人が語る廓噺は当然、男性芸人の目線とは一味違った味わいになるということを実感した一日でした。前座のつる子さんもとってもかわいかったです。先輩たちのようにいい味を出せる芸人さんに育っていってほしいと思います。というか、私たちが育てていかなくてはね!

この日のプログラムは普段、寄席にはなじみのない方をイメージしていたので、山口先生と織音さんによる講談講習や菊千代さん、織音さんに初席亭で緊張していた私の3人で「女性芸人の世界」についてのトークも行いました。ちょっと驚いたのは、最近の講談界は女性のほうが人数的にも男性を上回っていて、「逆セクハラ?」なんて言われることもあるとか!寄席の客席も変わってきていますし、もっともっと楽しみを広げたいですね。

ちなみに、この二人会に来てくださった方々が4月5日の「お江戸まちあるき・吉原散策」に参加。聞いたばかりの廓噺の舞台を実際に歩いてみると、花魁たちの姿が見えてくる!と感激していました。というわけで大好評につき、吉原散策はつづけて4月13日にも開催します。

感動☆越後高田モニターツアー その2

2月8-9日に行われた「冬の越後高田 雁木町家見学と瞽女文化体験ツアー」。

雁木の町を角巻&トンビで歩いて見学したあとは、一路妙高温泉へ。なんといっても越後は温泉とお酒が魅力!宿泊は香風館。雪見の露天風呂は最高でした。

一風呂浴びたあとのお楽しみは月岡祐紀子さんの瞽女唄ライブ。昼間、門付けで少しだけ聞かせていただいた瞽女唄を、津々と雪の降る妙高の温泉宿で聴くとさらに心に沁みてきます。さらに瞽女さんについて,理解を深めていただくために伊東喜雄監督の記録映画『瞽女さんの唄が聞こえる』を上映。高田に住んでいた最後の親方、杉本キクイさんら3人の瞽女さんの日常生活や旅の様子といった貴重な映像が残されています。伊東監督も夜だけ参加?!で、瞽女さんたちとの思い出を話してくれました。

翌日は高田観光。鉄女子たちは信越線でスイッチバック体験に。高田のまちでは4日と9日は朝市が立つということで、ちょうど9日は朝市体験も。登録有形文化財の町家「今井染物店」では地元の方々が漬け物や煮物を持ってきて下さって,しばしのお茶タイム。

そして今回のツアーの目玉のひとつ、斎藤真一作品の特別観賞会が上越市総合博物館で行われました。北海道在住の斎藤真一研究家、池田敏章さんが「斎藤が描いた瞽女さんたちが暮らした地」として約160点のコレクションを上越市に寄贈。高田の人たちは今、その斎藤作品を常設展示できるよう準備を進めているのです。実は、今回のツアーはその応援団を募るという意味も兼ねていたという訳。斎藤作品を間近に、それも池田さんの説明を聞きながら見ることができた参加者の皆さん、しっかり応援団になっていました!

このほか、十返舎一九や夏目漱石の作品にも登場する「高橋飴屋」さんや高田が誇る料亭文化を今に伝える「長養館」の会席弁当など、大満足の旅を終え、みなさん,「雪の関東地方」にもどっていったのでした。

月岡祐紀子さんの瞽女唄ライブ

月岡祐紀子さんの瞽女唄ライブ

高橋飴屋の建物は登録有形文化財。2階も見学できます。

高橋飴屋の建物は登録有形文化財。2階も見学できます。

感動☆越後高田モニターツアー その1

2月8-9日、【ゆう・えん】が企画運営した「冬の越後高田 雁木町家見学と瞽女文化体験ツアー」が開催されました。

定員20名のところ、募集開始から1週間で20名を超える申し込みをいただき、結局、26名が参加して開催されました。前夜から関東地方は大雪の予報。みなさんがたどり着けないのでは…と心配しましたが、幸いなことに8日は午前中、まだ雪の影響はほとんどなく、唯一、関ヶ原を通ってくる大阪からのご夫妻が1時間遅れの到着となりました。1週間後の15日は朝からほぼすべての交通機関がマヒして大変でしたから、やはり【ゆう・えん】イベントは天候に恵まれているといえそうです。

最初のイベントは、角巻&トンビ姿で雪の高田の町を歩く、雁木体験。角巻もトンビも思いの外暖かく、降りしきる雪も何のその!さらに総延長16㎞と日本一長い雁木は雪国の共助の精神を実感させてくれました。雁木は私有地に張り出した軒下。雪で道路が埋まってしまうこの地域では、お互いに軒の高さを合わせて繋ぎ、その下を行き来できるようにしているのです。

この日は高田恒例「瞽女の門付け再現」が行われていて、一行は登録有形文化財「麻屋高野」で月岡祐紀子さんの瞽女唄と門付け再現を見学。同時に高野恒男さんから高田の町家についての解説を伺いました。一番の特徴は1,2階が吹き抜けの構造になっていること。天井の明かり取りのおかげで、周りを雪に囲まれてしまう冬でも、屋根に降り注ぐ太陽を逃すことなく取り入れることができるという,雪国ならではの知恵が活かされています。

角巻やトンビを着て雪の高田を歩く

角巻やトンビを着て雪の高田を歩く

高田の典型的な町家を高野さんが解説して下さいました

高田の典型的な町家を高野さんが解説して下さいました

「お江戸まちあるき」秋編スタート!~大雨のち秋晴れ

10月も今日で終わり。

今月から山口則彦先生の「お江戸まちあるき」が再開。

早速、20日に芝・増上寺、27日に神楽坂Part2を開催しました。

今年前半は8戦全勝の雨なし企画だったのですが、後半スタートの20日は雨!それも土砂降りの中での歴史散策となってしまいました。

参加者の皆さまには「かえって思い出に残る日になった」といっていただきましたが、芝大神宮では唐傘をさした白無垢の花嫁さんを見かけたり、芝東照宮の社務所にあげていただき、お茶をいただきながら山口先生のお話を伺ったりと、雨に日ならではの経験もできました。

続く27日は、心配された台風が過ぎ去って、今度こそ最高の秋晴れ。

この日は神楽坂全体がフェスティバルで賑わう中、普段は観光客がほとんど足を踏み入れない(ディープな?)坂上エリアを散策しました。イベントが集中する時期だったため、参加者がわずか5名という小規模なまちあるきになったのですが、おかげで、いつもは入ることのない「夜来能楽堂」を内部から見学し、能の発表会を観賞。尾崎紅葉旧邸にもお邪魔して、現在もお住まいのご当主に貴重な資料を見せていただきながら、お話を伺うことができました。

営業的には厳しいけれど、少人数の散策はかなりお得!

さて、次回11月16日(土)はいよいよ、秋の「向島・花川戸」。芸者さんたちがお稽古する「見番」も見学コースに入っています。ぜひ、ご参加ください!浅岡飯炊きの井戸芝大神宮の花嫁楓林・餃子の皮細工

瞽女の文化を知る・伝える・発信する

藤圭子さん死亡のニュースに関連して「瞽女」ということばが多くのツイッターやブログに登場しました。「瞽女」と書いて「ごぜ」と読み、「盲目の女旅芸人」といわれます。藤さんのニュースで初めて「瞽女」ということばに接した方も多いのではないでしょうか?

三味線を弾き、歌を唄って門付けをした瞽女さんは、かつては日本各地にいたといわれますが、とくに有名なのが新潟県の高田瞽女と長岡瞽女。彼女たちが芸能者として、盲目ながら自立した生活を送り、行く先々の農村では年1回の瞽女さんたちの来訪を心待ちにしていた、ということは、意外と知られていません。ちょうど今、新潟県上越市立総合博物館では「高田瞽女最後の親方 杉本キクイ」展を開催中(http://www.city.joetsu.niigata.jp/site/museum/)ですが、キクイさんが亡くなって今年で30年。あらためて「瞽女の文化」に注目が集まっています。

そこで【ゆう・えん】では、来る10月5日(土)に瞽女さんたちが住んでいた町、上越市高田で「瞽女の文化を知る・伝える・発信する」と題したシンポジウムを開催します。今だからこそ、学びたい<瞽女さんたちの暮らしと地域の絆>。瞽女さんを知ることは、私達にとって、現在の生活を見直すきっかっけになるはずです。ぜひご参加ください!

http://yuen-net.com/event/goze20131005.html

杉本キクイさんと弟子のシズさん、コトミさん

杉本キクイさんと弟子のシズさん、コトミさん

【ゆう・えん】が1歳になりました!

人気商品は「お江戸まちあるき」。山口先生の解説が大好評です。

人気商品は「お江戸まちあるき」。山口先生の解説が大好評です。

きのうは我が社【ゆう・えん】が1歳の誕生日を迎えました!
去年の4月23日に夢と希望を詰め込んで生まれてきた【ゆう・えん】
だったのに…なんと1年前には想像もしていなかった忙しさでお誕生日のことをすっかり忘れていたのです。
でも昨夜、5月26日(日)に開催する「松井久子の仕事」(両国門天ホール)の打合せで、松井監督やスタッフのコユキちゃんと話していたら突然思いだし!その場で、ワインの乾杯をしていただきました。
何歳まで育てられるかわかりませんが、ほんの少しずつ成長しています。ご支援の程、よろしくお願いいたします。
というわけで、こちらがHPです。http://yuen-net.com/   遊びにいらしてくださ~い!

春爛漫「花の吉原 歴史探訪」~第3回お江戸まちあるき

遊廓楼主たちの信仰を集めた弁天祠があった弁天池には関東大震災で490人が溺死したという。

遊廓楼主たちの信仰を集めた弁天祠があった弁天池には関東大震災で490人が溺死したという。

廓を囲んでいたお歯黒溝はかつては5間(9m)もあった。今は埋め立てられ説明を聞かないとわからない。

廓を囲んでいたお歯黒溝はかつては5間(9m)もあった。今は埋め立てられ説明を聞かないとわからない。

桜香煎茶に始まり弥生椀に桜麩、桜ご飯、桜蒸しと春の香いっぱいの普茶弁当でした

桜香煎茶に始まり弥生椀に桜麩、桜ご飯、桜蒸しと春の香いっぱいの普茶弁当でした

お江戸まちあるき3回目は、まさに桜満開の「花の吉原」へ。
といっても江戸時代の吉原の桜は毎年、わざわざ大量に植えたものだったそうですから、そりゃあ豪華絢爛だったことでしょう。今となっては、その面影すらもうかがえない遊廓跡でしたが、例によって山口則彦先生の名調子で、一気に時代をタイムスリップして…女性は遊女の気持ちに寄り添い、男性は当時の旦那の気分に~なったかどうかはわかりませんが、目の前にかつての華やかなりし花里のイメージが広がってきた歴史散策でした。
吉原といえば、樋口一葉。「たけくらべ」に登場する信如のモデルとなった僧侶の墓の前では山口先生の「悋気の火の玉」を聞かせていただき、あらためて吉原巡りには落語は欠かせないアイテムと再認識。次回の開催までにはぜひとも、落語で吉原を知る会なども開催したいと思いました。ちなみに山口先生は吉原を舞台にした講談も書いていらっしゃるので、こちらもぜひ【ゆう・えん寄席】でご披露いただきましょう。
散策の仕上げは梵の普茶弁当。本当は平日にしかいただけないのですが、今回は特別にお願いしたもので、精進料理とはいっても大変なボリューム。ヘルシーな満腹感に満たされたためでしょうか、みなさん、解散後もふたたび下谷、浅草界隈の探索にお出かけになったようでした。
さて、次回のまちあるきは4月27日(土)。リニューアルした歌舞伎座のオープンで賑わう銀座~有楽町界隈を歩きます。いつも行く有楽町や銀座の街が、山口マジックでまったく違った姿を現します。ご期待下さい!

 

ラッソ・ライフステージの朝ご飯

朝食ビュッフェ会場

朝食ビュッフェ会場

この半年で7回となった札幌出張。
毎回、違うホテルに泊まっているのですが、
予算はおおむね5000円前後。
ホテルの数が多いので、シーズンオフの冬場はとてもリーズナブルです。
これまでのBest はセンチュリーロイヤル。
以前、このブログにも書いたように、
朝食バイキングの地元産野菜のお料理は最高のおもてなしでした。

そして今回、宿泊したラッソ・ライフステージはBest2!
高評価のポイントは私にとって、やはり充実の朝食。
朝から「イクラ丼食べ放題」は観光客には魅力的です☆
もうひとつのポイントは大浴場&サウナ。
仕事で疲れた身体に嬉しいサービスです。

ところで、札幌のホテルの朝食には
他の地域にはない あるドリンク(乳酸飲料)が必ず並んでいますが、
ご存じでしょうか?
その名も「ソフトカツゲン」!
最近は、札幌でこれを飲むのも楽しみのひとつです。

ふるさとは樺太~サハリン残留日本人の今

昨年暮れの28日夜、MLに札幌の友人からの
「斎藤さんが?!」という投稿が…
彼女が夜中に朝日新聞の道内版を読んでいたら、
いきなり斎藤の写真が目に飛び込んできた、というのです。

実はこの記事、朝日新聞北海道支社の熊井洋美さんと石橋亮介さん、
2人の若い記者が7回シリーズで
「サハリン残留日本人の今」について伝えた連載記事の最終回でした。
とくに熊井さんはとても熱心に、私が引き継ぐことになった
新生 日本サハ

リン協会を取材してくださって、
これからの支援を、
新聞記者の目で暖かく見守ってくださる姿勢がとても印象的でした。

23年間続いた日本サハリン同胞交流協会は
中心になった方々が高齢になったため活動を終了することになっていたのですが

サハリンから一時帰国した方々&長年支援してきた方々と

現実には、まだまだ支援を必要とする人たちはたくさんいらっしゃって
このまま協会をなくしてしまうわけにはいかない…という状況になっていたのです。
サハリン残留の方々、サハリンから永住帰国した方ばかりでなく
これまで自分たちの生活を犠牲にしてまで親身な支援を続けてきた方々のためにも
誰かがこの事業を引き継がなくては…ということで後継の組織を立ち上げました。
たまたま代表となった私を含めて
新たな組織の中心になってくださる方々の多くが
もともとサハリンには縁のなかった人たちです。
今まで活動を担ってきた方々が、サハリン出身だったり、サハリンに親族がいたり、と
何らかの形でサハリンに関係していたのとは大きく違っています。
そんな私達がなぜ、このように活動を引き継ぐことにしたのか、
私に関していうと、1988年にピースボートでサハリンに行ったときに
日本を想いながら、日本に帰ることができずにいる残留邦人に
「出会ってしまった責任」を果たさなくては、という思いからでした。

今、私は、昨年11月から御茶ノ水で開催されている
星野富弘花の詩画展(http://www.wlpm.or.jp/shigaten/)で会場ボランティアに入っています。
星野さんの詩画は、その時々の自分の状況によって、心に響く詩画がかわります。
最近の私にもっとも響いたのは、星野さんが
ある冬の日に、ふるえながら行った教会で聞いたという、このことば
「あなたが苦しむことなく成功したとしたら、
誰かがあなたの代わりに苦しんでくれたのです」
「成功」ではなく「生きてこられた」ということばに置き換えてみると
サハリンに残された人たちも、水俣病で苦しんだ人たちも
私達が苦しむことなく生きてこられたのは…と読むことができるのです。
水仙の花が描かれたこの詩画を、
今、私はボランティアに入るたびに心に刻んでいます。

朝日新聞北海道版(2012年12月28日)

 

アットホームなお初釜を「たん熊」で堪能

寒中ながら、穏やかに晴れたきのうは<お初釜>でした。

ここ数年、私達のささやかなお初釜は
東京ドームホテルにある「たん熊」さん(http://www.yugyoan.co.jp/tokyo/)のお茶室をお借りしています。
ここの素晴らしいところは、まず第一に
お初釜で、お茶席とともに(時としてそれ以上の?)楽しみでもあるお祝い膳が美味しいこと!
第二に、こぢんまりしていて、とても落ち着けるお茶室と使い勝手のいいお水屋があること。
そして第三に、これも私達には本当にありがたいことで、とてもいいお道具がお借りできること。
三拍子揃った「たん熊」さんでのお初釜は、いまや私達のお稽古始めの定番となっています。
今年はまもなく3歳になる瑠南ちゃんが、お茶のお稽古をしていたパパと初参加。
和やかで楽しいひとときでした。
お菓子は、根岸の竹隆庵岡埜(http://nttbj.itp.ne.jp/0338734617/index.html)の花びら餅と
京都・亀末廣のお干菓子「京のよすが 四畳半」(http://www.kyomeibutuhyakumikai.jp/kamesuehiro.htm)。
お濃茶はお正月の贅沢、一保堂の青雲。やっぱり美味しゅうございました。