いま、語る。明日を、見る。『三池 終わらない炭鉱(やま)の物語』

最近、震災・原発事故を描いたドキュメンタリー上映がとても話題になっています。
先日、私もポレポレ東中野で『放射能を浴びた[X年後]』と『生き抜く 南三陸町人々の一年』を2本立て続けに観てしまいました。
いい映画がたくさんあるのですが、上映できる映画館が少ないということもあって上映期間が短いことが多く、見逃してしまうこともたびたび。
そこで、ぜひ見逃さないでいていただきたい映画をご紹介します。
6年前に一度上映されたのですが、311を経てこの映画が持つ意味が以前とは比べものにならないほど、大きくなっていることに気づかされました。
11月3日から1週間です。
監督の熊谷博子さんから届いたメッセージをご紹介しますね。
トークイベントも聞き逃せません!

◇◆『三池』再上映と「福島 終わらない原発の物語」のご案内◇◆ 
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熊谷博子です。

私がつくった『三池 終わらない炭鉱(やま)の物語』の再上映と連続
トークイベント<「福島 終わらない原発の物語」をどう生きるか>が
11月3日(土)より始まります。

この3月に「むかし原発 いま炭鉱」(中央公論新社)という本を出しま
した。タイトルには、もう原発はやめにしてくれ、そして炭鉱から始ま
る、この国を支え、今も支えている無名の人々の姿を見直したい、とい
う思いをこめました。

この発想で再上映をします。
映画も7年かかりましたが、本を書くにもさらに7年かかりました。三
池炭鉱の坑道が日本の抱える問題と地下でつながっており、それを確か
めるのに長い時間がかかってしまったからです。そこへ3・11が起き、
炭鉱から原発に至るエネルギー政策の裏で、何が起きていたかを知るこ
とになりました。原発の事故は、私が知っていた炭鉱でのできごととあ
まりに似ていました。
あの映画を3・11の前に見るのと後でまるで違います。

2006年の公開時には、おかげさまで単館で1万人の方に見ていただく大
ヒットになりました。今回本を読んで下さった方からは「目からうろこ
だった、映画をぜひ見たい」。すでに見た方からは「今こそもう一度見た
い」との声を多くいただき、また来年の11月9日は、三池炭鉱・炭じん
爆発事故から50年目の節目を迎えます。

連日のトークイベントでは、ゲストの方たちから、日本のエネルギー産業
の中で人知れず起きていたこと、そして現状が次々と語られます。
半券があれば、どのトークも聞くことができます。

過去をみすえ、再び、この国の根っこを掘りたいと思います。
そして皆で、明日への活力をとり戻したいのです。

劇場でお待ちしています。

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★上映情報
○会場:ポレポレ東中野(TEL.03-3371-0088)
○日程:11/3(土)~11/9(金)
○上映時間:12:30~/15:10~/18:00~
○料金:当日1,500円均一(一般、シニア、大・専門学生)
    前売り:1,200円
※前売券は劇場窓口、『三池』HP[http://www.cine.co.jp
/miike2012.html]
チケットぴあ[Pコード:464-156]で好評販売中!

○トークイベント連日開催!! 
<「福島 終わらない原発の物語」をどう生きるのか?>
11/3(土・祝)樋口健二 (フォトジャーナリスト)
11/4(日)  下村健一 (元TBS報道キャスター)
11/5(月)  保田行雄 (弁護士)
11/6(火)  本橋成一 (写真家)
11/7(水)  鎌田慧  (ルポライター)
11/8(木)  川崎葉子 (双葉町避難者・FFFの会代表)
11/9(金)  大津幸四郎(『三池』撮影監督)
※イベントは全て12:30の回上映後を予定

★全国リレー上映
11/17(土)~横浜・ジャック&ベティ
11/24(土)~大阪・シアターセブン
12/1(土) ~広島・横川シネマ
その他、フォーラム福島など、全国にて順次上映予定

※イベントの詳細などは映画『三池』公式サイトをご覧下さい。
 http://www.cine.co.jp/miike2012.html

アランさんの屏風絵と喜多流能

10月26日夜、喜多流の能を習っている知人に誘われて、谷中の「繪処能」に行ってきました。
会場は「繪処アラン・ウエスト」。谷中に住んで13年になるというアメリカ人の日本画家アラン・ウエストさんのアトリエです。
我が家の旦那寺が谷中にあるのですが、アランさんのアトリエは初めて。日が暮れて薄暗くなった寺町には、修行僧の美しい読経が響いていました。しばらく聞いていたい…と思いながら進むと、その先にはアトリエの明かりが。
ちょうど掛け軸展を開催中ということで、壁にはアランさんの掛け軸の作品がぎっしり。アトリエ中央に設えた能舞台は今回が初めてのお披露目だったそうで、舞台の設営から客席の座椅子選びに至るまで、アランさん自身が、さまざまなことを計算し、入念な準備をして柿落としの日を迎えたそうです。

出演は喜多流能楽師 大島布恵・輝久先生。初心者向けに、能の解説はもちろん、能衣装の付け方の実演から、お囃子(太鼓や笛)の方々の楽器についての説明まで、とてもわかりやすく、楽しいワークショップが行われ、最後に秋の名曲「枕慈童」が演じられました。姉弟というお二人の先生は若くて美しくて、とても素敵!狂言と違って、ちょっと遠くに感じていた能が身近に感じられた一夜でした。

アランさんの能舞台では11月2日にも舞踊×笛×日本画の「えどころの一夜」というイベントが企画されていますが、谷中そして繪処という『場』によって、他では味わえない経験ができそうです。

はじめまして!

はじめまして!
【ゆう・えん】の斎藤弘美です。
念願のHPとブログをようやく開設することができました。
毎日更新…は自信がありませんが、
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